つみたて投資枠と成長投資枠を使い分ける理
新NISAが始まって3年目になりました。
「とにかくオルカン一択!」とか「全額インデックス投資信託で埋めるべき!」といった声が今でも多いです。
新NISAでは、分配金を自動で再投資してくれる投資信託を買うのが最も効率的です。

新NISAは複利で最大化するのが正解って、わかってはいるんです。でも私の使い方は少し違います(笑)
50歳でFIREした私の新NISAの使い方は、いろいろ考えた結果、王道から少しハズレました。
積立投資枠はオルカン。ここは王道に従っています。一方、成長投資枠は、分配金を定期的に出してくる高配当のETFや投資信託を中心に買っています。
「非効率なのに、もったいない・・・」と言われればそうかもしれません。それでもあえてこの使い方を選んでいる理由を、正直に書こうと思います。
50代のNISAは「増やすため」よりも「使うため」を優先
30代・40代の方にとっての新NISAは、主に「資産を増やす」ための器だと思います。運用期間が20〜30年あるので、複利をフル活用してできるだけ大きく育てるのが合理的です。
でも50代FIREの私にとっては、話が少し変わります。
すでにFIREしている以上、資産を「増やす」フェーズはある程度終わっています。これからは「どう使っていくか」の出口設計を優先して考えました。
その結果、NISAに求めるものも変わりました。

「将来大きく育った資産を売って使う」より「配当金として入ってくるお金を日常的に使う」という形の方が、私のFIRE生活には合ってる気がするなぁ。
これが、私の新NISA戦略の出発点です。
我が家の使い分け:積立投資枠はオルカン、成長投資枠は高配当ETF
具体的にどう使っているかをお伝えします。
積立投資枠(年間120万円×夫婦2人=240万円)
夫婦ともにオルカン(全世界株式インデックス)一本で毎月淡々と積み立てています。ここはシンプルに複利で育てる枠として割り切っています。インフレへの保険という位置づけです。
成長投資枠(年間240万円×夫婦2人=480万円)
高配当ETFを中心に年初一括で購入しています。
米国株は、VYMやSCHDに連動する投資信託を中心に、現物でHDV(iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)も組み合わせています。日本株も2529(NEXT FUNDS 日本株高配当70)を中心に購入しています。
選ぶ基準として意識しているのは「増配傾向があるか」という点です。毎年少しずつ配当が増えていく銘柄を選ぶことで、10年後・20年後の配当収入が自然と育っていく設計を狙っています。
また値動きの観点でも、高配当株は下落時の耐性が比較的高いという傾向もあり、守りの投資という感覚で持っています。
このまま買い続けて、2028年末には夫婦合わせてNISA枠が満額になる予定です。
新NISAでの高配当は非効率。それでも選ぶ理由
冒頭でも書きましたが、「新NISAで高配当株を買うのは非効率です。」
インデックスファンドであれば、配当金は自動で再投資されて、その再投資した金額は、限られたNISA枠を消費しません。もし配当金を受け取り、それを元手に再投資するのであれば、間違いなく、NISAの枠を無駄にしてしまうことになります。インデックスファンドで配当金を自動で再投資し続けてもらう方が、複利の効果も最大化して資産の成長額は大きくなります。これは理屈として理解しています。
それでも私が高配当ETFを選ぶのは、「身を削るような気持ち悪さ」を避けたいからです。
投資信託を取り崩しながら生活するというのは、頭ではわかっていても感覚的にしんどいだろうな、と思っています。「これから値上がりするかもしれないのに売るのかぁ・・・」という気持ち悪さと向き合うことになります。
一方、配当金として入ってくるお金は、心おきなく使えます。「この配当金で旅行に行こう」と思える。資産を削っている感覚にはなりません。
FIREの本質は、お金の不安から解放されて生きることだと思っています。だとすれば、最終的な資産額の最大化よりも「気持ちよく使える仕組み」を優先する方が、私のFIREには合っています。
非効率を承知でそう決めました。
ひとつ余談ですが。現在、金融所得を社会保険料の算定に反映させる法改正の議論が進んでいます。正直、ドキッとしましたが、NISA口座の配当金は対象外になる方向で検討されているようです。まだ確定ではありませんが、ひとまずセーフ、という感じです。
2028年に満額になったら、その後どうするのか
2028年末にNISA枠が満額になったら、基本的には何もしません。
毎年12月に行うリバランスの中で、アセットアロケーションの比率を確認しながら維持していくだけです。原則、リバランスでも新NISAの枠には手を加えない見込みです。
高配当ETFからの配当金は、そのまま生活費の一部として使います。これが「自作年金型FIRE」の設計の一部です。公的年金を受け取るまでの間、債券の利息収入と合わせて年間300万円程度のインカム収入を確保する。その収入の一翼を、NISAの配当金が担っていく予定です。
満額になった後のNISAは、育てるものではなく「インカムを稼いでもらうもの」に変わります。
まとめ
今回は、私の新NISA活用術をご紹介しました。
「NISAは複利で最大化するもの」という正解があるのは承知しています。でも50代FIREの私にとっては、資産を最大化することより、気持ちよく使える仕組みを作ることを優先しました。
積立投資枠はオルカンで淡々と積み上げ、成長投資枠は高配当ETFで将来の配当収入を育てる。この使い分けが、今の私にとってのベストアンサーです。新NISA開始から3年、ずっとこの使い分けを変わらず続けています。
正解は人それぞれ。でも「なぜその選択をするのか」を自分の言葉で説明できることが、長く続けられる資産運用の条件だと思っています。

非効率と言われても、気持ちよく使える仕組みの方が私のFIREには合ってる。正解は人それぞれだと思いますが、これが私が出した答えです
自作年金型FIREの全体像や、運用ルールについては下の記事で詳しく書いています。




