こんにちは、寒さに負けて家にこもりがちな”もとまる”です。
今年の7月、PlayStation Portalを購入し、約5ヶ月ほど使ってきました。
この製品の使い勝手を個人的に気に入っている点や気になった点を交えながらレビューしたいと思います。
PlayStation Portalとは
まず、製品について簡単に説明します。
ソニーから発売されているこの製品の正式名称は「PlayStation Portal リモートプレイヤー」です。
ちょっと長いのでここでは「PlayStation Portal」と記載します。
基本スペック
PlayStation Portalの基本スペックは以下のとおりです。
モニター | 8インチ液晶 |
解像度 | 1080p(フルHD) |
フレームレート | 最大60fps |
接続方式 | Wi-Fi5(IEEE 802.11ac) |
コントローラー | PS5のDualSenseに準拠 ※ハプティックフィードバックやアダプティブトリガーにも対応 |
バッテリー | 電池容量4370mAh |
重量 | 529g |
価格(公式) | 34,980円(税込) |
必要な環境
PlayStation Portalは、あくまでもリモートプレイ専用機なので、単体ではゲームを遊ぶことはできません。別途、PS5本体と安定したWi-Fi環境が必要です。
公式HPには
「Wi-Fi接続で最低5Mbps のブロードバンドインターネット接続環境が必要です。よりよいプレイ体験のためには15Mbps 以上の高速な接続環境を推奨します」
とあります。
使用レビュー
では、実際に私がおよそ5ヶ月使用してみた感想です。
主な利用シーン
まず、前提として私が主にどんな感じでPlayStation Portalを使っているのか、を紹介します。
1.エアロバイク中の「ながら遊び」
家にいる日は、家にあるエアロバイクを1時間ほど漕ぐ時間を作るようにしているんですが、漕ぎながらPlayStation Portalを使って遊ぶことがあります。
夢中で遊んでると1時間があっという間です。
2.就寝前
寝る前、寝付きが悪いなと思った時にベッドで横になりながら数十分遊ぶことがあります(堕落しすぎ・・・)
基本的に、腰を据えて遊びたい時は、リビングのテレビに繋がっているPS5本体で遊びますので、PlayStation Portalはちょっとした合間に軽く遊ぶといった感じです。
気に入ってる点
このような使い方をしている私が「PlayStation Portalがあってよかったな~」と思った点は以下の5つです。
1.画面の美しさ
8インチのフルHD液晶が想像以上に綺麗で、今でも「綺麗だな~」と感動することがあります。
画質に関してはこの価格の携帯機ではこれ以上は望めないんじゃないかと思います。
2.違和感のない操作感
コントローラーがPS5付属のDualSenseと触り心地を含めてほぼ一緒なので、まったく違和感なく遊ぶことができます。
厳密にはジョイスティックの大きさがDualSenseよりも少し小ぶりですが、そこは特に違和感を感じません。
比較画像を撮ってみました。(↓)
左がDualSenseで右がPlayStation Portalです。PlayStation Portalのほうが少しだけ小さいです。
3.本体の意外な軽さ
本体の重さは529gでNintendoSwitch(Joy-Con装着時)の420gに比べると100g以上重いです。
ただ、コントローラーのグリップがしっくりくるからか、初めて手に持った時は「思ってたよりも全然軽いなぁ」という印象でした。
長くてもだいたい1時間くらいしか遊ばない私にとっては十分な軽さです。
4.起動のしやすさ
PlayStation Portalを買うまでは、時々手持ちのAndroidタブレットのリモートプレイアプリでPS5に繋いで遊ぶこともありました。
その場合は、ゲームを始めるまでに
1.コントローラーをタブレットに無線接続
2.リモートプレイアプリを起動
3.PlayStation Network(PSN)にサインイン
4.接続するPS本体を選択
5.接続後、リモートプレイが可能
という手順を毎回やる必要があり、なかなかコントローラーを認識しない場合もあったりで、それなりの手間でした。そのせいか数えるほどしか遊んでません。
それに比べてPlayStation Portalはというと
1.PlayStation PortalのPSボタンを押す
2.自動でPS5に接続しリモートプレイが可能
で、もはや「煩わしさゼロ」といってもいいほど快適です。
リモートプレイ専用機なので当たり前なのかもしれませんが、個人的には、この起動の快適さがPlayStation Portal最大の「売り」だと思っています。
5.遅延はあまり気にならない
そして、最後に一番気になる「遅延」についてです。
Wi-Fi経由で映像を飛ばしているので、何かしらの遅延が発生するのはやむを得ません。
私の結論としては、遅延はあるけどそれほど気にならない、といった感じです。
実際に調べた方の情報によると、PS5本体で遊んでいる時よりも4~5フレーム程度の遅延があるようです。
秒換算だとおよそ0.08秒といったところです。
数字で見ると小さいですが、だいたいの人は気が付くレベルです。
格ゲーやFPSのゲームをメインで遊んでるような人は、きっとPlayStation Portalを購入しても満足できないと思います。
参考までに、私がPlayStation Portalで遊んだゲームをいくつかピックアップしてみます。
ウィッチャー3
アクションRPGだが操作がシビアではないので、特に気にならずにプレイ可能。(アサシンクリードシリーズも同様)
FC24
プレイし始めは遅延を感じて少し違和感があるけど、ひと通り操作すると慣れてきてほぼ違和感はなくなる。ダイレクトパスなどでいつもより早めにボタンを押したりしていつの間にか順応してるっぽい。
龍が如く7
ターン制のRPGなので全く問題なし(ロマサガ2も同様)
ドラクエ3
遅延を感じることは皆無。レベル上げなら、むしろテレビで遊ぶより快適かも。
気になった点
私が使っていて気になった点は次の3つです。
1.充電端子の場所
PlayStation Portalの充電端子(USB Type-C)の場所が画面の裏側の奥まったところにあり、充電ケーブルを抜き差しするのがとても煩わしいです。
充電のたびにPlayStation Portalの画面に触らないように気をつけながら、本体をひっくり返して端子の穴を見つけてケーブルを刺す行為が思っていたよりストレスです。
どうしてこの場所にしたんでしょう。構造上仕方なかったんでしょうか。
ジャストフィットするソニー公式の充電ドックが別売りであったりすれば多少は納得するんですが…。
マグネット式のUSBアダプタなどで、このストレスを緩和できないか模索中です。
2.タッチパッドの使いにくさ
DualSenseのタッチパッドにあたる物理的なボタンがPlayStation Portalにはありません。
タッチパッドの代わりは画面に触れると表示される長方形の部分を使います。
タッチパッドボタンとして使う場合はその長方形のエリアをダブルタップします。
画面をダブルタップしても時々ダブルタップにならないことがあり、ここはDualSenseと比べて操作感が違うな、と感じる部分です。
ただ、それほどこのボタンに機敏な操作が求められることもないので、特に気にせずあきらめています。
3.置き場に困る
遊んでいる時は画面が大きくコントローラーも持ちやすく、とても素敵な商品だと思います。
そしていざひと休みしようと、いったんどこかに置こうと思うと困りものだったりします。
・大画面に傷を付けたくない
・30cmの横幅
・本体の裏側がNintendoSwitchほど平らではない(凸凹している)
といった要因で置き場に困ります。
家の好きなところで遊べる、というメリットもありますが、実は遊ぶ場所を選ぶのかもしれません。
NintendoSwitchよりも価格は安いんですが、扱う側からするとなぜか慎重になります。
NintendoSwitchは、良い意味で「おもちゃ」として扱えますが、PlayStation Portalはいわゆる「精密なデジタル機器」といった印象で雑に扱えません。伝わりますかね?この不思議な感覚。
まとめ
個人的には、購入して満足していますが、どんな人にもオススメできるかというとそうではないです。
どんな人に向いているかというと
遅延があまり気にならないようなゲームを遊んでいる人
家の中の好きなところでゲームを遊びたい人
PlayStationPlusプレミアムに加入している人(ストリーミングプレイ)
といった方は、一度検討されてもいいのではないでしょうか。
携帯機でこれだけ綺麗な画質で遊べるものっておそらく他にはないです。高価なSteamDeckですらこの画質は出せないでしょう。
ソニーの新しい携帯ゲーム機の開発がスタートした、といった噂はチラホラありますが、世の中に出てくるのは何年も先になるでしょうから、それを待つのは現実的じゃないかもしれませんね。