お金の不安、数字で確かめてみませんか―資産取り崩しシミュレーター

FIREを達成したとき、正直なところ「本当にこれで大丈夫なのか」という不安はすぐには消えませんでした。

資産がある程度積み上がっていても、毎月決まった収入が入ってこない生活というのは、想像以上に落ち着かないものです。このまま資産を取り崩し続けて老後まで持つのか、年金が始まれば状況はどう変わるのか、配当や利息収入はどれだけ効いてくるのか、そういったことを頭の中だけで整理しようとしても、どうしても漠然とした不安が残ります。

そこで、自分自身があらためて不安を払拭するためにFIRE後の資産取り崩しシミュレーターを作りました。せっかくなので、同じような悩みを持つ方にも使っていただけるよう公開します。

入力項目と計算の考え方

入力するのは次の8項目です。

現在の総資産・年齢・株式の割合・運用利回り・年間支出額・年金受給額・年金受給開始年齢・インカム収入(CSV)

これらの値を入力すると、現在の年齢から100歳までの資産推移をグラフで表示します。

巷によくある取り崩しシミュレーションと違って、いくつか自分なりに工夫しています。
・運用利回りは株式部分にのみ適用し、債券や現金には反映しません。
・アセットアロケーション運用のため、株式の割合を一定に保つよう毎年リバランスしています。
・年金の繰り上げ受給も自動計算で、1年繰り上げるごとに4.8%の減額が反映されます。
・年間支出は年齢とともに変化するかもしれませんが、インフレ率と相殺するという前提で一定としています。
・配当収入や副業収入など年齢ごとに異なるインカム収入は、CSVファイルで細かく設定することができます。

数字で確かめることの意義

このシミュレーターを使ってみると、パラメータのちょっとした違いで結果が大きく変わることに気づきます。

運用利回りを1%変えるだけで、100歳時点の残資産が数千万円単位で変わる。年金の受給開始を60歳にするか65歳にするかで、生涯の受取総額が変わってくる。月々の支出を少し抑えるだけで、資産寿命が10年以上延びることもある。

「なんとなく大丈夫だろう」という感覚を数字で確かめることで、過剰な不安は和らぎます。逆に「このままでは少し心もとない」という発見があれば、早めに手を打つことができます。シミュレーションはあくまで仮定に基づくものですが、漠然とした不安を整理する出発点として、十分に役立ててもらえると思っています。

こんな方に使ってほしい

FIREを目指して資産形成中の方には、「あといくら積み上げれば目標に届くか」を逆算する材料になります。すでにFIREされた方には、現在の運用方針や支出水準が長期的に持続可能かどうかを確認するツールとして使えます。

ぜひ一度、自分の数字を入力して試してみてください。

※本ツールはシミュレーションであり、将来の運用成果を保証するものではありません。