米国債の買い方【SBI証券】実際に買ってわかったナルホドな話

債券に興味はあるけど、買い方がよくわからない。

そんな声をよく耳にします。株式や投資信託と違って、債券は「どこで買うのか」「何を選べばいいのか」が直感的にわかりにくいような気がします。

私も2023年にFIREを決意してから初めて債券を買いました。当時は右も左もわからない状態で、SBI証券の画面を見ながら「なんだこれ?」と悪戦苦闘した記憶があります(笑)

ん?これって何の金額だろう?言葉の意味もわかりにくいなぁ・・・

この記事では、実際にSBI証券で米国債を購入した体験をもとに、公式の解説には書いていない”ナルホド”な話を中心にまとめます。操作手順よりも「買う前に知りたかったなぁ」といった話を重点的に書きますので、これから債券投資を始めたい方の参考になれば嬉しいです。

なお、この記事はSBI証券で購入できる外国債券(いわゆる生債券)に絞って書いています。債券ETFについては別の機会に。また、手順はSBI証券をベースにしていますが、経過利子や為替の話などどの証券会社でも共通する内容がほとんどです。

買う前に知っておくこと

利率と利回り、私は利回りしか見ていない

債券を見ていると「利率」と「利回り」という2つの数字が出てきます。

  • 利率:額面金額に対して年間いくら利息をもらえるか
  • 利回り:実際の購入価格に対して年間いくらのリターンになるか

たとえば額面100万円・利率5%の債券でも、市場で105万円で売られていれば利回りは5%より低くなります。逆に95万円なら利回りは5%より高くなる。

つまり実際にどれくらいリターンがいいのかを示しているのは利回りです。利率の数字に惑わされがちですが、見るべきは利回りの一択です。

信託報酬がないのは大きなメリット

投資信託には「信託報酬」という保有コストが毎年かかります。でも債券にはそれがありません。

どれだけ長く持ち続けてもコストが増えない、というのは長期保有前提の50代FIREにとってはかなり重要なポイントです。

スプレッドという「見えないコスト」について

債券を買うときには2種類のスプレッド(手数料的なもの)がかかっています。たぶん(笑)

  • 為替スプレッド:円をドルに換えるときのコスト。SBI証券では現在0.25円/ドル
  • 債券価格のスプレッド:SBI証券が提示する価格に内包されてる(と思っています)

後者は正直なところ「何%かかっているのか」は明確にわかりません。ただ私はこう考えています。証券会社としては債券を保有して売買できる場所を提供しているわけで、いくらか上乗せするのは当然のこと。対面で直接債券の売買をするような証券会社よりはずっと少ないはずだと信じています(笑)

投資信託の信託報酬のように毎年継続してかかるコストでもないし、「業界最安で買えている!」と、そう信じて気にしすぎないようにしています。

実際の買い方(SBI証券)

外国債券の探し方

SBI証券にログイン後、「債券」メニューから「外貨建」を選びます。

検索条件で絞り込んで検索し、一覧を確認します。私は、いつも「利回り(降順)」で並べて上から見ていっていました。ここから利回りや残存期間を確認しながら気になる銘柄を探します。

SBI証券では債券の試算機能が便利

SBI証券にはこの債券を買った場合、利息が円建てでいくらになるか、とか損益分岐点為替をシミュレーションできる「試算機能」があります。債券一覧の右側にある「試算」から利用できます。

参考までに、ある米国債を500万円分購入したと仮定したシミュレーションだと、このように表示されます。

ここでは、やはり「損益分岐点為替」と「1回あたりの利金」(※税引き前)の2つを気にして見たほうがいいと思います。

”損益分岐点為替”とは「この為替レートより円安であれば利益が出る」というラインで、自分のなかで、ここまで円高にはならないんじゃないか?といったことを考える目安とします。

”1回当たりの利金”は、年に2回、この金額を受け取ると自作年金としてどの程度機能しそうかを考える目安とします。

私が買った2023年当時はこんな便利な試算機能はなかったので、ちょっと羨ましいです(笑)

買ってみてわかったナルホドな話3つ

ナルホド① 支払金額が想定と違う「経過利子」の仕組み

購入画面を開いたとき、予定していた金額と実際の支払金額が違っていて、「なんだこれ?」と疑問に思いました。

調べてみると、これは経過利子という仕組みでした。

債券には利払い日が決まっています(例:6月と12月)。この債券を9月に買う場合、前の利払い日(6月)から購入日(9月)までの3ヶ月分の利息は、本来前の保有者がもらうべき利息です。でも前の保有者はすでに債券を手放しているので、その分を買い手が「前払い」する仕組みになっています。

例:利払い日が6月・12月の債券を9月に購入した場合
  • 6月~9月の3ヶ月分の利息を経過利子として上乗せ払い
  • 12月分に半年分全額受け取り
  • 差し引き3ヶ月分の利息はちゃんともらえる

日割り計算で求まった額と知って、納得しました。

そして、この仕組みを知ってひとつ安心材料に気づきました。万一途中で売ることになっても、自分が保有していた期間分の利息は経過利子として次の買い手から受け取れます。つまり債券を持っていればその分の利息は必ず手に入るということです。

ナルホド② 円高を狙っても意味がなかった話

米国債はドル建てなので、円高のタイミングで買った方が有利に思えます。私も最初はそう考えて、円高になるタイミングをうかがっていた時期がありました。

でも実際には円高のときは債券価格が上昇していて、円換算の購入金額はあまり変わらないという結果になりがちです。

なぜかというと、円高と債券価格には金利とある程度連動します。

円高になるときは・・・
 →多くの場合、米国の利上げ局面ではない
 →債券価格は上昇(利回りは低下)
 →円換算で見るとあまり安くなっていない

「じゃあ先にドル転しておけばいいのでは?」という解決策もあります。あらかじめ円高だと思うタイミングで円をドルに換えておき、欲しい債券が出てきたらドルで買う、という方法です。

ただ、「円高だと思うタイミング」を判断すること自体、素人にはほぼ無理です(笑)

結局私は、極端に円安へ動いたタイミングとかでない限り、利回りが良いと思ったら為替はあまり考えずに買おうと決めて買いました。

ナルホド③ 満期時の最後の利息はもらえる?

満期が近づいてきたとき、ふと気になったのが「最後の利息はちゃんともらえるのか?」という点でした。1つだけ満期の短い債券を持っていて、すでに償還されておりまして・・・

結論:ちゃんともらえました(笑)

当たり前といえば当たり前なのですが、初めての経験だと妙に不安になるものです。「利息支払日が償還される日と同日なので、もしかしたら利息はもらえないのかもなぁ」と思っていたので、ちょっと得した気分でした。

利息の受け取り、私はこうしてます

米国債の利息はドルで受け取ることになります。そのままにしておくのももったいないので、私は外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)に入れています。

参考までに、現在SBI証券で購入できる米ドルMMFの利回りはこんな感じです。

ファンド名年率利回り(税引前・2026.3時点)
SBI岡三・USドル・MMF約3.4%
ブラックロック・スーパーMMF約3.2%
ニッコウ・MMF約3.1%

私はブラックロックにしていますが、現在はSBI岡三の利回りが高めのようです。「とりあえず置いておく」だけでも年3%程度の運用ができるのはなかなか優秀だと思います。

まとめ

最後に、米国債を買うときに私が意識していることをまとめておきます。

  • 見るのは利率ではなく利回り
  • 為替タイミングを測るより気に入った債券があれば買う
  • 利息はMMFに入れておく
  • 信託報酬がないからランニングコストは気にしない

債券は株式と違って派手な値動きはありません。でも毎年決まった利息が入ってくる安心感は、FIRE後の生活設計にとって思った以上に大きいです。

債券は買ってしまえば、あとは利息が入ってワクワクするだけだ(笑)

「なぜ債券を持つのか」については、こちらの記事で詳しく書いています。