FIREにいくら必要?生活費から逆算して目標を決める方法

FIREしたいけど、本当にこの資産で大丈夫なんだろうか。毎年使い続けたら、いつかなくなるんじゃないか・・・

FIREが視野に入ってくると、頭の中でこういう不安がフツフツと沸いてくるんじゃないでしょうか。

「いくらあればFIREできるのか」ーネットで調べると数字は出てきます。でも「”あなたが”その資産を取り崩しながら本当に生きていけるのか」は、誰も教えてくれません。

この記事では、その問いに「逆算」で答えを見つける方法をお伝えします。順番を変えるだけで、ぼんやりした絵が具体的な設計図に変わります。

「いくら必要か」を正面から考えると落とし穴に?

「FIREにいくら必要か」を考えるとき、よく持ち出されるのが「年間支出の25倍」という4%ルールです。これ自体はおそらく正しいんだと思います。年間400万円で生活するなら1億円、600万円なら1億5,000万円が目安になります。

ただ、人によっては落とし穴にはまるリスクがあると思っています。

「総資産の4%で生活できる?」というところから考えると、生活を資産に合わせる発想になってしまいます。蓋を開けてみたら「4%の範囲に生活が縛られて、やりたいことができない」—そんなFIREになりかねません。

まず「FIREしたら年間いくらくらい使ってセカンドライフを送りたいか」を考えます。理想の生活費を決めてから逆算すれば、必要な資産額が自然と出てきます。生活を資産に合わせるのではなく、資産の目標を生活から逆算する。これが、後悔のないFIREへの近道だと思っています。

逆算の3ステップ

ステップ1:「毎年いくらで生活したいか」を決める

セカンドライフで毎年いくら使いたいですか?旅行・食事・趣味など…理想の生活を思い浮かべながら、年間支出の目安を決めてみてください。

節約を前提にした数字ではなく、「これだけあれば充実したセカンドライフを送れそう!」という数字を出すのがポイントです。ちなみに、我が家では数年の家計管理の結果も踏まえて(最低でも)年間800万円は使いたいな、と設定しました。いわゆる「2人世帯の平均的な年間支出額」といったどこぞの統計の数字をもとに試算しても、あまり意味がありません。自分が後悔しないゆとりを持った数字にしたほうがいいと思っています。

ステップ2:「インカム収入をいくら用意できるか」を試算する

FIREの資産設計で見落とされがちなのが、インカム収入(債券の利息・株の配当金)の存在です。

毎年の支出を全額取り崩しで賄おうとすると、資産の減りが早くて不安になります。でも年間100万・200万・300万のインカム収入があれば、実質的な取り崩しはその分だけ減ります。

今の資産構成から、「年間どれくらいのインカムが受け取れるか」を試算してみましょう。これからインカム収入の仕組みを作る予定なら、それを想定した金額でも構いません。

ステップ3:不足分が「あといくら貯めればいいか」の答えになる

ステップ1とステップ2が決まれば、シミュレーターに数字を入れるだけです。

  • 資産が希望の年齢まで持つなら→今すぐFIREできます
  • 資産が途中で枯渇するなら→「あといくら積み上げれば持つか」を調整してください

この「あといくら」が、FIREに向けた具体的な目標になります。「なんとなく1億円」などではなく、「自分の生活設計に基づいた数字」が見つかります。

目標を『なんとなくぼんやりした数字』から『自分の生活から逆算した数字』になると、途端に現実味が出てきたぞ!

参考までに:我が家の逆算ステップ

参考までに我が家がどのように逆算したか、簡単にお伝えします。

まず、年間支出は800万円に設定しました。比較的贅沢をした年でも700万弱の支出だったので、インフレ・旅行・予備費を加味して余裕を持たせました。「節約して収めるライン」ではなく「これだけあれば満足できるライン」として設定しました。

次にインカム収入は債券の利息と高配当株の配当金で年間約300万円。我が家の場合、債券の満期の関係上、年金受給開始に向けて徐々に減少する部分もあり、それを考慮するため、下のシミュレーター記事のツールを使っています。(インカム収入を可変に設定できるツールです)

シミュレートしてみたら、最悪のケース(利回り0%)でも92歳まで持つことがわかりました。「それなら!」と腹が決まって、FIREに踏み切りました。

あなたの数字で逆算してみる

それでは、以下のシミュレーターに、ご自身の数字を入れてみてください。

  • 現在の総資産:今いくら持っているか
  • 年間支出:毎年いくらで生活したいか
  • インカム収入:債券・配当などで毎年いくら受け取れるか(受取期間も設定できます)
  • 年金:65歳時点での年金見込み額と、受給開始年齢
  • 運用利回り:株式部分の想定リターン

シミュレートする前に:利回りをどう設定するか

正直、利回りの設定は悩ましいです。結果に大きく影響しますが、それでいて全く予想が付かない数字なので・・・。

我が家で試算する時は、「インカム収入は決まった利回りでの運用」「それ以外の運用益はおまけ」と考えて株式利回りは0%にしています。0%試算でなんとかなればひとまず安心、と落としどころにしています。

ただ、長期的には3~4%は固いと思うので、運用期間がある程度確保できるのであれば、3~4%でも十分安心できる数字だと私は思っています。

まとめ

『いくら必要か』より、まず『どう生きたいか』を決める。そこから逆算すれば、曖昧な絵が具体的な設計図に変わった!

思う存分シミュレーターをぶん回して「これなら大丈夫!」と納得できる設計図を手に入れてください!

インカム収入ってどうやって作るか詳しく知りたい場合は

我が家が支出ルールをどう設計したか知りたい場合は